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自然の中で自分らしく

林業に興味のあるの皆さんへ

松本さんが伝えたい5つのこと

人の役に立つ仕事を…
移住先に選んだのは愛媛県松野町

私は関西生まれ、短大や外語専門学校で外国語を学んでいました。在学中、海外留学生のサポートをしたことで、人の役に立つことに喜びを感じました。社会人になってもそんな風に生きられたら…と考えて東京で就職したのですが、コロナ禍により人とのコミュニケーションができない日々。このままではいけない!そう考えていたときに知ったのが、地域おこし協力隊の制度。とにかくチャレンジしようと、愛媛県松野町の募集に応募し、採用されました。今思えば、結構大胆でしたね(笑)。

大切にしたのは
何をするかではなく、どこで生きるか

地域おこし協力隊では観光のミッションに取り組みました。産直市の商品をSNSにアップしたり、ポップをつくったり。生産者さんや地域の方とふれあいながら、どんどん松野町のことが好きになっていきました。隊員としての任期を終えるとき、頭にあったのは「この場所でずっと暮らしたい」という想い。その最大の理由は、両親や祖父母のように可愛がってくださる方、スポーツを一緒に楽しむ仲間、心を許せる友だちの存在です。ここでずっと暮らすために仕事を探すことにしました。

未経験の分野へ
思い切って飛び込んだフォレストワーカー

就職先を探していたとき、お世話になっていた方が「南予森林組合はどう?」と声をかけてくれました。森林は、まったくもって未知の分野。予備知識もないままに面談を受けました。正直な話、森林に対して興味があったわけではありませんが、南予でずっと暮らしたいという気持ちが強くて(笑)。幸いなことに採用していただき、入職後に勉強をさせてもらっています。私の仕事は林業士さんや地域の方のサポート業務。業種は違いますが、人を支えたいと思っていた私の適職だったと思います。

仕事を通じてあらためて気づいた
南予の魅力、自然の魅力

事務作業がメインですが、測量のために現場に行くこともあります。山に入ると、四季の変化を五感で感じることができるんですよ。特に感動したのは香り。初夏なら瑞々しい木々の香りがして、秋には乾いた葉の香り、冬は湿った土の香り。春には周りのすべてが生命力に満ちて、自然から大きなパワーをいただいている、そんな気分になれます。また、初めて伐採の現場に立ち会ったときには、木が倒れるときのドーンという音に衝撃を受けました。心臓まで揺さぶられるような音に、感動しましたね。

森林整備により
人々の暮らしを守り美しい景観づくり

近年、豪雨など予測できない自然災害が多発しています。フォレストワーカーになるまでは気に留めていなかった他の市町村で発生した自然災害のニュースが、すごく気になるようになりました。私たちが取り組んでいるのは、こうした災害を未然に防いだり、被害をより小さなものにしたりと、暮らしや命を守る大切な仕事。ちゃんと手を入れた山は、安全で本当に綺麗です。木漏れ日が差し込む森を見ると、自分たちの仕事の大切さを実感し、フォレストワーカーになってよかった!と心から思えますね。

矢野さんが伝えたい5つのこと

自分の使命は
父が起こした会社を継承すること

私は愛媛県森林組合連合会に勤務していましたが、体調を崩した父が、経営していた会社(環境職人株式会社)の先行きに不安を感じていたんです。私は当時の職場でやりがいも感じていて、やりたいこともまだまだあったのですが、従業員さんの生活や取引先様のことなどを思うと、「自分がやるしかない」と後継者になりました。現場の仕事についての不安はなかったのですが、経営者としての自分の技量は未知数。父に教えてもらって学び、フォレストワーカー歴は12年目を迎えました。

プロフェッショナルとして
多彩な業務に取り組み社会に貢献する

うちの会社は山の仕事だけではなく、土木一式工事、建築一式工事、とびや土工、コンクリート工事、造園工事の建設業許可を取得しており多彩な業務に取り組んでいます。特に特徴的なのが「特殊伐採」。高木や巨木を根本から倒すのではなく、ロープやクレーンを使って安全に伐採するという作業です。建物や電柱がある場所、高所や傾斜地などで需要があり、ロープワークやツリークライミングなど高度で多彩な技術が必要。万全の安全対策をとりながら、たくさんの実績を積んでいます。

安全に勝る成果はない
最優先にすべきはリスクヘッジ

この仕事をしているお陰で、危機管理能力と対応力が身につきました。危険を伴う高所作業もありますが、万全の備えをしているのでその点に関しての不安はありません。ただ自然が相手の仕事です。思いもかけない事態が起こる可能性があります。そうした際、落ち着いて対処できるように、さまざまなリスクを想定して、対策を講じています。時には仲間たちの助けを借りつつ、とにかく安全に業務遂行することを何よりも大切にし、自分自身と従業員のためのリスクヘッジを最優先にしています。

森の整備により人々の生活を守る
それがフォレストワーカーの誇り

フォレストワーカーになって、すごく意識するようになったのが環境問題。例えば豊かな森林のことを「森のダム」って呼びますが、森林整備が不十分だと、山の水を蓄える力が低下してしまい、川の氾濫、洪水、土砂崩れなどを引き起こしてしまいます。森の整備していくことで、人々の生活の安全を守るっていうことが、フォレストワーカーの誇り。私自身、子育て中の父親ですから、そうしたことを子どもに伝えることがあります。「父ちゃん、かっこいいな」って思ってもらえたら嬉しいですね(笑)。

県土の約70%は森林
これを守るために若者の就労を!

うちの会社は若手が多い方ですが、フォレストワーカーも高齢化が進んでいます。このままでは先輩たちが蓄えた知識や技術が、受け継がれることなく消えてしまいます。そうなると愛媛の森林はどうなるのでしょうか。愛媛県の県土のうち、森林が占める割合は約70%。これが荒廃してしまうと、愛媛県は大変なことになってしまいます。私たちはフォレストワーカーの待遇向上に力を入れており、使命感をもって働ける業界にしたいと奮闘しています。興味のある人は、ぜひ挑戦してほしいですね。